【上田市】北京国際映画祭で、中国語でスピーチされた土屋貴子さん。これまでの中国とのかかわりなど、お話を伺いました。
「シンペイ~歌こそすべて」がオープニング作品に選ばれた、2025年4月の北京国際映画祭。
中国語を駆使したスピーチで拍手喝采を浴びた、信州上田観光大使でもある土屋貴子さんに上田市内でお話を伺いました。

画像提供:シンペイ製作委員会2024
Q 現地でレッドカーペットを歩かれたようですね。どんな気分でしたか?
A とにかく中国のスケールの大きさに圧倒されました。活気・熱気もすごかったです。私にとって特別な場所である北京で、レッドカーペットを歩くのは感慨深いものがありました。

画像提供:日中映画祭実行委員会
歩きながら、一緒に映画を作ったスタッフの皆さんのお顔や、応援してくださった方々、観てくださった方々の感想などが、ずっと頭の中を巡っていました。

画像提供:日中映画祭実行委員会
Q 開幕式で、中国語でスピーチされたそうですね。どんなお話をされたのですか?
A まず、私と中国とのかかわりです。「小さい頃から中国が好きで、北京を何度も訪れました。今回はシンペイ・チームのメンバーと一緒に、大好きな北京にまた来ることができ、とても幸せです。」と最初に言いました。

画像提供:日中映画祭実行委員会
Q 全部、中国語でスピーチされたのですか?
A はい。
Q すごいですね! 中国語はいつ頃、どのくらい勉強されたのですか?

映画祭の公式パンフレット
A 中国を好きになったのは中学生の頃でした。大人になってから2週間、四川省へ行く機会があって、そこで凄い衝撃を受けました。初めて訪れた国なのに懐かしい気がして、涙がこぼれました。

ロケ地として上田市も紹介されています。
40歳のときに北京語言大学に語学留学しました。そのときに現地の人たちの人柄とかに触れ、何もかもが新鮮で、完璧にハマりました。

「シンペイ~歌こそすべて」の紹介箇所
それから6年くらい、行ったり来たりの繰り返しで。アパートを借りて2,3か月、生活したりもしました。

恩人の劉浩監督と(画像提供:シンペイ製作委員会2024)
Q 「シンペイ~歌こそすべて」を観た現地の方々の反応はいかがでしたか?
A 現地のテレビ報道で、30代くらいの女性がインタビューに答えていました。「この作曲家は知らなかったけれど、自分が知っている歌をいくつも作曲していたとわかって、嬉しかったです。」と。日本と中国が、映画を通して交流できたと実感しました。

アリオ上田のパネル展示
Q いちばん印象に残っているエピソードをひとつ、あげるとしたら?
A 開幕式で中国の子どもたちが「シャボン玉」を日本語で歌ってくれて。子どもの頃に自分が歌っていた曲を、遠く海を越えた中国の子どもたちが歌ってくれたことに、すごく感動しました。想いが通じたような気がしたんです。

画像提供:シンペイ製作委員会2024
その後の舞台挨拶で「感動して泣いてしまいました。せっかくメイクさんにキレイにしてもらったのに。」とスピーチしたら、写真撮影の前にメイクさんが飛んできてくれました。笑

アリオ上田のパネル展示
土屋さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました。