【上田市周辺】今年で40周年。酪農家がアイスクリームを作って売るのは長野県内でも初の試みでした。
クール宅急便もまだ無い時代、アイスクリームの配送だけでも大変でした。

画像提供:長門牧場
今ではすっかり地元でお馴染みになった、美味しさに定評のある長門牧場のアイスクリーム。最初のバニラアイスが世に出たのは1985年のことでした。
当初、生乳は全量、外部に出荷していました。それを牧場で加工しようと計画。ですが長野県内ではまだ、他に例のない取り組みでした。
当時すでにガーンジィ牛でアイスクリームを商品化していた、栃木県那須高原にある南ヶ丘牧場。その加工販売責任者だった菊池健介さんがノウハウを活かして、長門牧場でバニラアイスが誕生しました。

画像提供:長門牧場
とはいえ生乳を製造プラントへ運ぶのも、カップへの充填も、ラベル貼りも、何から何まで手作業。1日の製造量は300リットルほどでした。

画像提供:長門牧場
今のクール宅急便のようなものはないので、冷凍品の配送も大変な時代。最初は町内の雑貨屋さんや、近隣のペンションなどに置いてもらいました。
生乳をたっぷり使ったアイスクリームの味がペンションの宿泊客に好評で、リピーターも増え、オーナー様にとても喜ばれました。
今では1日に最大1万2千個が製造可能に。種類もチョコ、抹茶、いちご、あんず、フローズンヨーグルト、ミルク&バターの全7種類になりました。(2025年5月現在)

マルシェ黒耀にて
6月1日は国連が定めている「世界牛乳の日」です。長門牧場では5月31日(土)と6月1日(日)の両日、10時から16時まで「初夏の牧場祭」が開催されます。
「搾乳体験」「バター作り体験」「トラクターと綱引き大会」「トラクターの荷台に乗っての牧場クルーズ」といったイベントが楽しめますよ。

画像提供:長門牧場
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