【上田市】映画「ラストゲーム最後の早慶戦」のロケ地を、どのサイトよりも詳しく紹介いたします。
「ラストゲーム 最後の早慶戦」(2008年)は、長和町と上田市でのロケが全体の90%を占めた作品です。神山征二郎監督からもお許しをいただき、今回はかなり詳細にロケ地を紹介いたします。
当時のスタッフ様が総合スケジュール表を「発掘」してくださいましたので、それを基に「時系列で」紹介して参ります。
◆最初のロケ地は意外な場所
DVDの特典映像で、クランクインは2007年10月29日(月)となっていますが、実はその前に2か所で撮影はスタートしていたようです。
10月10日に、上田市と県境を接している群馬県嬬恋村で最初の撮影が。郵便配達員が自転車で、田舎の道を走るシーンです。同27日には早稲田大学の構内で、まばらに行きかう学生たちのシーンも撮影されました。

日野出食堂でセッティングするスタッフの皆さん
◆ロケの本格スタートは監督お気に入りの民家
10月29日と30日、12月の3~5日で、戸田家のシーンが撮影されました。富司純子さんの「せめて野球くらい」とか、山本圭さんが柄本明さんに「早慶戦、やってください!」と頼んだ名シーンなどは、12月に撮影されたようです。
実はこのお宅、神山監督の「三たびの海峡」や「宮澤賢治 その愛」でもロケ地になっています。「シンペイ~歌こそすべて」では、島村抱月邸として登場していました。

北京国際映画祭のパンフレット
◆焼失してしまった名ロケ地
10月31日(水)は浦里小学校で、慶大野球部員の2人が「グラウンドへと歩くシーン」などが撮影されました。
◆合宿所のセットはスキー場に
11月最初の1週間は長和町での撮影。早大野球部合宿所のセットはすべて、長門緑地等管理中央センター(ブランシュたかやまスキー場)の建物内に組み立てられました。
◆エキストラ募集に四苦八苦
11月9日(金)から上田市営球場(上田城跡公園野球場)でのロケが、土日を中心にスタート。エキストラの人数が十分ではなく、慶応側のシーンを全部撮ってから早稲田側のスタンドに移動、なんてことも。
また早大の戸塚球場としてだけでなく、明治神宮外苑競技場として出陣学徒壮行会のシーンも撮影されました。
◆当時の資料が多数保管されていました
11月15日(木)は別所温泉にある日野出食堂でロケ。作品内では居酒屋「江戸っ子」として、早慶戦が実現しそうだと皆で祝杯をあげるシーンで登場しています。
食堂へ取材に伺ったところ、当時の資料をあれこれと残してくださっていました。ご協力ありがとうございました。
◆建物の外も中もロケ地に
11月17日(土)は信州大学繊維学部でのロケ。旧千曲会館の入口のあたりが、早大野球部合宿所の表という設定に。
この建物の内部は「シンペイ~歌こそすべて」のなかで、「志田未来さんと暮らし始めた長屋」「志田未来さんが受診した病院」として登場しました。
◆現役の会社の社屋でロケ
12月9日(日)は上田蚕種株式会社でのロケ。事務棟に入ってすぐの、窓口になっているような場所が作品では郵便局に。急いで電報を打ちに来るシーンです。
上田蚕種の事務棟といえば「犬神家の一族」のファンにはおなじみ、那須警察署です。「シンペイ~歌こそすべて」では芸術座として2Fの部屋や1Fの廊下が、校長室として1Fの部屋が使われました。
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